JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
ワルドー(Waldo)の作者はハンス・ウィルヘルム(Hans Wilhelm)さん。
日本では小学校の国語の教科書にも採用された「ずーっと ずっと だいすきだよ(I'll Always Love You)」を描いた作家さんです。
この人は本当に透明水彩画が上手です。
透明水彩は油彩や不透明水彩に比べるとすごくむずかしい。
色を重ねると、先に塗った色が透けて見えるので(だから「透明水彩」なんだけど)、重ね塗りはきっちり計算してやらないといけません。その計算どおり手が動くかというと、凡人にはなかなかできない。
ぼかしでいろんな表現をするにしても、そのためには筆使いのテクニックが必須だし、水と絵具と紙の知識も必要。
ウィルヘルムさんの絵本を見ていると、筆と水と絵具を自在に使って描いているのがわかります。のびやかな動きの動物たちやまばゆい自然の風景がウィルヘルムさんの筆さばきから生まれているんです。
透明水彩は塗り重ねても全ての筆あとが残るので、印刷されてもどこか人間的。
デジタル全盛のいま、ウィルヘルムさんの絵本はなんだかほっとしますね。
上の画像は「ワルドーのボート遊び(Waldo und die Bootsfahrt)」の1シーンです。
JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
ワルドー(Waldo)をご存知ですか?
体の大きな やさしいワンちゃんです。
日本ではほとんど知られていませんが、その作者ハンス・ウィルヘルム(Hans Wilhelm)さんは日本でも有名です。
絵本好きの方ならわかりますよね?
そう、「ずーっと ずっと だいすきだよ(I'll Always Love You)」を描いた作家さんです。
ピクシー絵本には、そのウィルヘルムさんが描く「犬のワルドー(Waldo)」シリーズがあります。
透明感のある水彩で描かれるワルドーの世界はウィルヘルムさんの他の作品同様、やさしさと癒しにあふれています。
ウィルヘルムさんはアメリカの作家さんですが、なぜかドイツのピクシー絵本のシリーズなんです。
というのも、ワルドーの絵本は30年以上前からヨーロッパでも翻訳・出版されていて、アニメにもなっているようです。
欧米では、ずっと以前から人気ものなんですね。
どうして日本に進出していないのか不思議。
そのワルドーのシリーズを日本で扱っているのは、ひょっとして、当店だけ!?
ワルドーの専用コーナーもあります。
ご来店お待ちしています。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
ディズニーの白雪姫のアートワークを手がけたグスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)による「おやゆびひめ(Thumbelina)/1992年版」。
テングレンはスウェーデン出身で、1930年代から60年代にかけ、アメリカで絵本作家として活躍しました。ディズニーをやめた後、「ポーキーリトルパピー」や「はずかしがりやの子猫」などリトルゴールデンブックの名作をたくさん残しています。
この絵本もそうした名作のひとつ。
初版発行は1953年。ここで、ご紹介しているのは1992年版です。
暖色と寒色の対比を効果的に使った独特の色使いやデザイン処理された背景が印象的。
もぐらにプロポーズされるところ↑
妖精の国で王子様に会えました。見守る つばめの姿がほほえましく描かれています。
イラストレーターのグスタフ・テングレン、この人の名前はちょっとおぼえておいてくださいね。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
タミーちゃんの妹を知っていますか?
ペッパー(Pepper)ちゃんです。
リトルゴールデンブックには、ちゃんとペッパーの絵本もあるんです。
「ペッパーの看護婦さんごっこ(Pepper Plays Nurse)」。
ストーリーはペッパーが動物の看護婦さんになったつもりで、お家にいろんな動物をつれてきてしまうというもの。
ペッパーの年齢の設定は小学校低〜中学年ぐらいかな。
タミーちゃんの絵本とはイラストのタッチがだいぶ違いますが、こちらもとってもおしゃれな絵本です。
タミーちゃんもちょこっと登場します。
ママの洋服もステキ。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
こんにちは、Tote です。
2月もあと1日で終わりですね。
今年はうるう年とはいえ、2月は短いので、あっという間に3月になってしまいます。
3月といえば、ひな祭りです。
そこで、お人形のリトルゴールデンブックで当店イチ押しの超目玉商品をご紹介します!
「タミーちゃん/完品(Tammy)」です。
完品なんですよ!
なにが どう完品なのかというと、この絵本はリトルゴールデンブックの中でもアクティビティブックというシリーズで、切りとって遊べるようにお人形とアウトフィット(洋服やアクセサリー)がついているのです。
古書で これがすべて揃っているものを見つけるのは至難のワザ。
子供に切りとって遊ぶなというほうがムリですものね。
でも、でも、今回ご紹介する この1冊はすべて無キズで揃っているんです!
この通り↓
全体の状態も とても良いです。第3版です。
ショップでも ぜひご覧ください。
JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
2月22日の続きです。
ディズニーのリトルゴールデンブック「おしゃれキャット(The Aristocats)」の中身をちょこっとお見せします。
舞台はフランスのパリ。
猫のダッチェスとそのこどもたちは裕福な老婦人のもとで、何不自由なく楽しく暮らしていました。
しかし、老婦人が財産をダッチェスたちに残すよう遺言書をつくったことを知った執事の悪だくみによって、ダッチェスとこどもたちは見ず知らずの土地に捨てられてしまいます。
そんなとき、風来坊でノラ猫のオマリーに出会います。
オマリーに助けられながら、ダッチェスたちはパリのお屋敷にもどろうとします。
ダッチェスたちはぶじにパリに帰ることができるのでしょうか?
日本ではマリーちゃんの方が有名ですが、エレガントながら気丈なお母さんでもあるダッチェスがすてきです。
商品情報はこちらです。
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ディズニーには、いろんな動物のキャラクターがいますが、ねこは案外少ない。
その理由はまたの機会に考えたいと思いますが、数少ないディズニーのかわいいねこちゃんのリトルゴールデンブックを紹介します。
「おしゃれキャット(The Aristocats)」
同名のディズニー映画(日本では1972年に公開)から書籍化されたもので、原題は「The Aristocats」。貴族という意味の単語、aristocrat をもじったようです。
絵本を読むと物語は起伏があっておもしろいし、ダッチェスのお母さんらしい気づかいや風来坊のオマリーとジャズミュージシャンの猫たち、悪役の執事も含めキャラクターの造型もしっかりしています。
日本では映画の人気があまりなかったというのが不思議。
ストーリーはいわゆるおとぎ話的ではなく、割と現実味のある設定です。そんなことから、ディズニー作品としては少し異質と受け取られたのかもしれません。
ディズニーのキャラクターで猫ってめずらしい上に、ダッチェスはエレガントな大人。
だからこそ、ちょっとおてんばでキュートなマリーちゃんとの対比がきいていて楽しいです。
ダッチェスがマリーをエレガントなレディ(aristocats)にしつけようとする場面がいいです。
内容については、次回ご紹介します。
商品情報はこちらです。
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長いリトルゴールデンブックの歴史の中でも、人気のロングセラーの1冊、ディズニーの「白雪姫と七人の小人(Snow White and the Seven Dwarfs)」のとても古い14版です。
同名のアニメ映画が元になっていますが、この映画もアニメの歴史に残る、いや歴史を変えたといっていい名作です。ディズニー初そして世界初のカラー長編アニメ映画でした。
当時すでにディズニー・スタジオのアニメーターのレベルは高ったのですが、この映画を作るにあたって、ディズニーは画家として実績のあったグスタフ・テングレンを美術監督として招きます。
この名前、どこかで聞いたことはないですか?
そう、以前このブログでレヴューした「おやゆびひめ」の絵本を描いた人です。
彼自身にとっても、ディズニーと仕事をしたことは転機となったようで、これ以降、作風が大きく変わります(「おやゆびひめ」はこの後の作品)。
テングレン以外にも多くの有能なスタッフを集め、当時としては非常識ともいえるぜいたくな作り方をしたディズニーの「白雪姫」は大成功をおさめました。
たしかに、それ以前のアニメーションと比べると、キャラクター、背景ともに重厚さが全くちがいます。
古い絵本だけあって、一部のページが2色刷り。
この映画の公開は1937年。リトルゴールデンブックの創刊以前です。
その後、1948年に映画を元にリトルゴールデンブックとして初版が発行され、現在まで再販をくり返しています。ディズニー映画の魅力がつまった1冊ということでしょうか。
今回、ご紹介しているのは1950年代に発行された、60年前の絵本です。また、この表紙デザインは1970年代までで、それ以降は何度か表紙が変わっています。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
2月3日の続きです。
もともとのテングレンの画風は耽美的とも言えるアール・ヌーボー風の大人っぽいものでした。
それが、ディズニー「白雪姫」以降、デフォルメの効いたシンプルなキャラクター造型に大きく様変わりし、「ポーキーリトルパピー(The Poky Little Puppy)」や「はずかしがりやの子猫(The Shy Little Kitten)」など ポップでキュートな絵本を次々に生み出します。
いずれも、リトルゴールデンブックを代表するようなベストセラー、ロングセラーとなりました。「元気な子うさぎ」もそんな絵本のひとつです。
↑上の画像はそうした絵本たちの一部で初版やかなり初期の版のものです。(こちらの絵本は現在、ショップには登録していないものもありますが、ご興味ある方はこちらまでお問い合わせください)。
Gustaf Tenggren で画像検索してみると、けっこう たくさん画像が出てきます。いろんなバリエーションの絵が出てくると思いますが、ミュシャ風のタッチが「白雪姫」以前のもの。ご興味ある方は、見比べてみてください。
「白雪姫」以前、以降とも かなりの画力があってこそ描ける絵です。
こうして考えると、ディズニーの「白雪姫」がなければ(ディズニーと出会ってなければ)、後年のテングレンのスタイルはなかった? また、一連のリトルゴールデンブックもなかったか、違ったものになっていたかも?と思えます。
逆に、テングレンがいなければ、ディズニーの「白雪姫」も違うものになっていたかもしれません。
歴史に if は禁物というけれど、そんなことを考えてしまうのは、テングレン、ディズニーとも すごい才能の持ち主だったからでしょうね。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
昨日ご紹介した「The Lively Little Rabbit(元気な子うさぎ)」のイラストレーター、グスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)について ちょこっと。
グスタフ・テングレンは1896年スウェーデンに生まれ、1920年にアメリカに移り住みました。スウェーデン時代からイラストレーター/画家として活動していましたが、大きな転機となったのがディズニーとの出会いです。
1936年、世界初の長編カラーアニメ「白雪姫と七人の小人/1959年版(Snow White and the Seven Dwarfs)」の美術監督として、ウォルトディズニースタジオに参加したのです。
この出会いはテングレン、ディズニー(スタジオ)双方にとって、またアニメや絵本の世界にとっても非常に大きな転機だったといえます。
「白雪姫」そのものもアニメの歴史上エポックメイキングでもあったわけですが、これ以降、ディズニーアニメの質はデッサンの向上などからアート性を増し格段にグレードアップしました。
また、ディズニースタジオでの仕事はテングレンにも大きな影響を与えたようで、これを機に彼の画風も大きく変わります。
ちょこっと書くつもりが、長くなりそうなので次回に続きます。
*ディズニーの「白雪姫」については、以前にも書いています。
ディズニーの白雪姫とグリム童話
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