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「ドナルドダックと魔女」のちょこっとおまけ。
ドナルドダックには親せきがいっぱいいて、スクルージおじさんをはじめ、みんなキャラが濃いですよね。
この三つ子の甥っ子たちも、そう。
小ちゃくてかわいいんだけど、いたずら者。スクリーンや絵本の中を縦横無尽に走り回って、今回のお話のようにドナルド顔負けの活躍をすることも。
この子たち、ドナルドの親せきの中でもスクリーンデビューは早く、1930年代から登場しています。ダックテイルズ(DuckTales)のシリーズでは、スクルージおじさんとともに主役をはっています。
ところで、それぞれの名前をご存知ですか?
ヒューイ(Huey)、デューイ(Dewey)、ルーイ(Louie)です。
3匹そっくりなんだけど、どうやって区別するんだろ?
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9月9日の続きです。
ラセターにとって転機になった作品ブレイブリトルトースターを初めて見たとき、Tote が思ったのは、「なんか青い自動車ぽい!」。
青い自動車はそうです、メアリー・ブレアのモノ3部作の1つ。
そして、トイストーリーを見たときに「なんかブレイブリトルトースターぽい!」。
それもそのはず。ブレイブリトルトースターにはジョン・ラセターが関わっていたのだから。
で、ここから先は、Tote の妄想として読んでもらえたらと思います。
トイストーリーといい、ブレイブリトルトースターといい、ラセターはモノが好きなんだと思うんですよ。
車とかおもちゃとか。
そして、その原点はメアリー・ブレアのモノ3部作ではないかと。
だって、ピクサーのアニメを観ていると、メアリー・ブレアへのオマージュをすごく感じるんだもの。特に、モノ3部作への。
これは、Tote の推測なんだが、カーズは青い自動車へのオマージュがあって作られたんだと思う。
さらに、小さな家や小さな郵便飛行機も、そうに違いない。
つまり、こういうことです。
「青い自動車」→「カーズ」
「小さな家」→「カールじいさんの空飛ぶ家」
「小さな郵便飛行機」→「プレーンズ」
きっと、メアリー・ブレアからの何らかの影響があったと思うよ、うん。
以上、推測と妄想でした。
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8月21日の続きです。
ディズニークラシックスのモノ3部作のアートディレクションをしたのは、誰?ということなのですが、それは、メアリー・ブレア(Mary Blair)という人。
メアリー・ブレアはこうした小品はもちろん、1940年代から50年代にかけ、「不思議の国のアリス」をはじめ、「シンデレラ」や「ピーターパン」など数多くのディズニー作品のコンセプトアートを手がけました。
キュートでクールな彼女のアート性とセンスは、当時から未来にかけ、ディズニーのキャラクターデザインはもちろん、アニメの世界観に大きな影響を与えました。
彼女がいなければ、女の子たちを引きつける現在のディズニーの「カワイイ」はなかったかも。
また、メアリー・ブレアがいなかったら、ピクサー作品のカラーも違っていたのでは、と Tote は思う。
メアリー・ブレアについて興味のある方は、まずは、こちらの記事をご覧ください。
もっと知りたいなら、他にもこのブログではよく取り上げているのですが、多すぎるくらいなので、右端の検索窓(Search)から メアリー・ブレア で検索お願いします。
そして、メアリー・ブレアとピクサーの関係について、ジョン・ラセターも彼女の影響を受けた1人。
ここからは、Tote の妄想も混じってくるのだが、ジョン・ラセターはメアリー・ブレアをすっごく尊敬していると思う。
続きます。
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ディズニーやピクサーには、モノを擬人化したキャラクターたちのアニメが多いですよね。「トイ・ストーリー」や「カーズ」、「美女と野獣」の中のティーポットとか。
この流れはとても古くから続いています。
1940年代から50年代にかけて、いずれも短編アニメなのだが、ディズニークラシックスマニアの間では、モノ3部作と呼ばれる(Tote が勝手にそう呼んでいるのかもしれないが)この3作品がありました。
「The Little House(小さな家)」(1942年公開)
「Pedro(小さな郵便飛行機)」(1943年公開)
「Susie, the Blue Coupe(青い自動車)」(1952年公開)
*邦題は日本公開当時のものです。現在では、日本語タイトルの1部がちょこっと違っていたりするのですが、Tote はいずれもこの当時の日本語タイトルが好きなのだ。
この3作品、製作・公開年度はばらけているし、原作や設定はそれぞれ違うのですが、なんというかキャラクターの雰囲気や背景のタッチなど非常に統一感があります。
それは、どうしてかって?
それは、この3作品すべて同じ人がアートディレクションをしていたからですよ。
続きます。
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先日からディズニー版「不思議の国のアリス」についてツイッターと連動して露出しておりますが、せっかくなので、メアリー・ブレアについて。
不思議の国のアリスといえば、青いドレスに白いエプロンを着た金髪の女の子をイメージする人がほとんどではないでしょうか。
このイメージが浸透したのはディズニーの功績といえます。
ディズニー以前にも「不思議の国のアリス」は何度か映画化されていましたが、フルカラーの長編アニメとして(しかもミュージカル仕立て)映像化したのはディズニーが初めてでした。
その映像が洗練かつ完成された世界だったからこそ、多くの人にイメージとして定着したのでしょう。
ディズニーによるアリスの映像化については、メアリー・ブレア(Mary Blair)という女性ぬきには語れません。
メアリー・ブレア1940年代から50年代にかけ、ディズニーアニメのコンセプトアートを手がけました。
コンセプトアートとは映画やアニメ、デジタルゲームなどを開発するにあたってその最終製品の予想をヴィジュアル化したもののことです(言葉は似ていますが、コンセプチュアルアートとは全く別ものです。念のため)。
コンセプトアートはそのプロジェクトに関わる全てのスタッフが目指す指標となるものなので、それ以下になることはあっても以上になることはないわけです。
彼女が手がけたもので代表的なものは、このアリスの他に「わんわん物語り」、「シンデレラ」などがあります。
少しクールな独特の色使いとメリハリのあるモチーフが彼女の特徴で女の子たちの ”カワイイ” を表現するのがとても上手。アリスの物語は彼女の表現手法にまさにぴったりのテーマだったのだと思います。
それ以前はちっちゃな子向けのおとぎ話のイメージが強かったディズニー作品でしたが、メアリー・ブレアによって「少女」と呼ばれる世代の女の子たちを取り込めるようになったと言われています。
メアリー・ブレアについてはここでは書ききれないので、興味を持たれた方はぜひ、検索してみてください。
日本語でもかなりの情報をネットで収集できます。
ディズニーのアリスは女性が手がけた女の子の成長物語だったのです。
そして、この物語がディズニースタジオにも成長をもたらしていたのでした。
優れた作品が生まれるときって、いろいろな人やモノ、コトが運命的に出会って生まれるべくして生まれるのかもしれません。
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3月19日の続きです。
ディズニーがトーキーの将来性をいち早く見抜き「蒸気船ウィリー」の制作に取り組もうとしていたころ、「トーキーなんて一時の流行」、「トーキーなんて映像の芸術性を損ねる」という人もいたんだとか。
うーん、この状況ってディズニーの歴史の中のデジャヴィ?を思わせる。
トーキーが出現した1920年代から、もっともっと後の80年代の後半。
ディズニー社の若い1人の非正規雇用スタッフがCG技術をアニメに取り入れようとしていた。
この当時のディズニーは人気が低迷していたんだけど、過去の栄光を知るベテランスタッフや経営陣は「CGなんて一時の流行」、「CGには手描きアニメのような芸術性はない」とか言って、CGを全否定したそうだ。
60年前の状況とよく似ているでしょ?
過去の成功が大きければ大きいほど、新しい技術や考え方を取り入れるのはむずかしいのはわかるのだけどね。
時代ごとに革新を起こしてきたディズニー社の中でもこんなことが起きていた。
この、CGでアニメを作ろうとしたスタッフはジョン=ラセター。
非正規雇用だった彼は当時、「もう、ここ(ディズニー社)にはウォルトの心はない」と思ったそう。
提案を受け入れられないまま、契約切れになり、ディズニー社を去った彼が立ち上げたのがピクサー社(Pixar Animation Studios)でした。
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3月13日の続きです。
ディズニーと音楽について 書こうと思ったのは、ディズニーはアニメだけではなく、映画音楽についても画期的なことをやってきた歴史があるから。
ディズニーがまだ短編アニメだけを作っていた1920年代、映画はまだ白黒で無声(サイレント)の時代でした。
サイレント映画にはセリフはもちろん、何も音がついてなかったんです。代わりに字幕がついていて、日本では映画館に弁士という人がいて映画のセリフを言ったり解説をしていたそうな。
20年代後半に映像と音楽が同時に一致するトーキーという技術が発明されます。これって大きな技術革新でしたが、映画界では「もの珍しい一時的な流行に過ぎない」という声もあったとか。
そんな評価をよそに、ウォルト・ディズニーはトーキーにいち早く目をつけます。トーキーは今後、当り前のものになると確信したウォルトは私財をなげうって、トーキーアニメ作りに取り組みます。
そして、生まれたのが「蒸気船ウィリー」でした。
最新の音響技術とぴったり融合したアニメ映像。
もちろん、世界初のトーキーアニメです。
ミッキーの声を吹き込んだのはウォルト自身でした。
続きます。
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2月20日の続きです。
「ピーターと狼」はこちらでも書いた通り「メイク・マイン・ミュージック(Make Mine Music)」というオムニバス作品集の1つ。劇場公開は1946年でした。
音楽をメインにした小品を集めたものです。小品とはいえ、どの作品とも、アニメの作り込みも音楽も長編アニメと同じく本格的。
この中に「みんなでジャズを! (All the Cats join in) 」という作品もあるのですが、ベニー・グッドマン楽団が演奏していたり、と今だからゴージャスに思えるのかもしれないけど、やっぱり、ぜいたく。
そんな逸品ぞろいの中でも、特に「ピーターと狼」はアニメと音楽の一体感がすごいと思えるのですが、それも そのはず。
作曲者のプロコフィエフは、ディズニーにアニメーション化してもらうことを想定して「ピーターと狼」を作ったのだそう。1930年代のことでした。
当時はソ連の時代ですからね。アメリカから遠く離れたソ連で「ディズニーのアニメになればいいな〜♪」なんて考えながら、著名な音楽家が曲作りをしていたかと思うと、なんか 楽しくなっちゃいますね(^▽^)。
(まだ、冷戦という言葉もなかった時代なんだろうな。)
その後、プロコフィエフとディズニーは実際に出会って意気投合し、生まれたのがディズニーアニメの「ピーターと狼」だったのです。
続きます。
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先日、ディズニーの「ピーターと狼(Peter and the Wolf)」の話をしてから、ディズニーと音楽について考えてみた。
子どものころから、ディズニーのアニメって国産・外国産問わず他のアニメメーカーのものとは何か違うと感じていました。
それは、すみずみにいたるまでしっかり作り込まれた世界観の重厚さだと思う。そして、音楽はそのうちの大きな要素の1つ。統一されたイメージが視覚と聴覚両方に訴えかけてくるのだから、それは非常に効果的。
Tote が子どものころ、国産アニメはまだ黎明期でした。コマ送りひとつとっても、まだまだディズニーに遅れをとっている時代です。(日本の場合、技術というより予算の問題が大きかったと思う。決して、国産アニメが劣っているとわけではなく)。
そこで、子どもごころに感じた国産アニメとディズニーの違いは「なんか、ゴージャス(子どもだったので、ゴージャスという単語は知らなかったけど、とにかくゼイタクで豊かなものを感じた)。
ディズニーのアニメからは、オーケストラの音がする!アニメは子どものもののはずなのに、大人向けのハリウッド映画と同じような音質のものが聞こえてきたから。
この「本格的な音」がその当時の日本のアニメにはなかったものでした。
続きます。
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昨日ご紹介した「ピーターとおおかみ(Peter and the Wolf)」、ディズニーの短編アニメをベースにした絵本なんだけど、アニメのDVDが販売されています。
「ピーターと狼」は、単なる短編ではなくて、メイク・マイン・ミュージック(Make Mine Music)という音楽を主体にした9つの短編からなるオムニバスなのです。
この中でも、もともと有名な作品なだけに「ピーターとおおかみ」だけが有名になってしまった感がありますが、全体としてもすばらしい。
ぜいたくなことに、9つの短編作品すべてのオープニングがメアリー・ブレアの手描き!
各作品ごとにクラシックかジャズの音楽が構成されています。
実写と合成の作品もあったりで、少し実験的なものでもあったようです。
その中でも特に「ピーターとおおかみ」がアニメと音楽がぴったり融合していたように思える。雪の描写もやっぱりきれいでした。
ディズニーと音楽については、また後ほど書こうと思います。
⇒ トート (05/23)
⇒ papayoyo (05/22)
⇒ masa (03/21)
⇒ Re Re Re Reptilian (08/11)
⇒ Tote (03/06)
⇒ みかり (03/05)
⇒ Tote (09/22)
⇒ めぐみん (09/22)
⇒ Tote (09/10)
⇒ めぐみん (09/10)