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テングレンとプリンセス
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    ディズニー版「白雪姫白雪姫と七人の小人/第14版(Snow White and the Seven Dwarfs)」「おやゆびひめ(Thumbelina)」のリトルゴールデンブックを続けてご紹介しましたが、この両方のプリンセスの産みの親といえるのが、画家でありイラストレーターのグスタフ・テングレンです。

    テングレンはディズニーに抜擢され、長編アニメ「白雪姫」の美術監督を務めたのですが、それ以降、画風が大きく変わりました。
    以前は耽美的なアール・ヌーボースタイルだったのですが、「白雪姫」以降、デザイン的な要素の強いポップな画風に変わり、たくさんのリトルゴールデンブックを手がけました。その多くがベストセラー、ロングセラーとなっています(詳しくはこちらをどうぞ)。

    ディズニー映画「白雪姫」の公開は1937年。「おやゆびひめ」のリトルゴールデンブックは初版発行が1953年ですから、「白雪姫」以降の作品です。

    テングレンが描いた動物のリトルゴールデンブックもじゅうぶんキュートなんですが、おやゆびひめを見ると、きれいなだけではなく、どこか耽美的。少しなまめかしいような、奥深い魅力を感じます。白雪姫も もちろん、そう。
    やはり、プリンセスを描くのがとても上手な人だったのだと思います。

    テングレンについては、こちらもどうぞ。



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    | Tote(トート) | 09:26 | comments(0) | - |
    グスタフ・テングレンについて2
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      昨日の続きです。

      もともとのテングレンの画風は耽美的とも言えるアール・ヌーボー風の大人っぽいものでした。

      それが、ディズニー「白雪姫」以降、デフォルメの効いたシンプルなキャラクター造型に大きく様変わりし、「ポーキーリトルパピー(The Poky Little Puppy)」「はずかしがりやの子猫(The Shy Little Kitten)」など ポップでキュートな絵本を次々に生み出します。
      いずれも、リトルゴールデンブックを代表するようなベストセラー、ロングセラーとなりました。「元気な子うさぎ」もそんな絵本のひとつです。

      ↑上の画像はそうした絵本たちの一部で初版やかなり初期の版のものです。(こちらの絵本は現在、ショップには登録していませんが、ご興味ある方はこちらまでお問い合わせください)。

      ”Gustaf Tenggren” で画像検索してみると、けっこう たくさん画像が出てきます。いろんなバリエーションの絵が出てくると思いますが、ミュシャ風のタッチが「白雪姫」以前のもの。ご興味ある方は、見比べてみてください。
      「白雪姫」以前、以降とも かなりの画力があってこそ描ける絵だと思います。

      こうして考えると、ディズニーの「白雪姫」がなければ(ディズニーと出会ってなければ)、後年のテングレンのスタイルはなかった?また、一連のリトルゴールデンブックもなかったか違ったものになっていたかも?と思えるのです。

      逆に、テングレンがいなければ、ディズニーの「白雪姫」も違うものになっていたかもしれません。
      歴史に if は禁物というけれど、そんなことを考えてしまうのは、テングレン、ディズニーとも すごい才能だったということです。


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      | Tote(トート) | 09:01 | comments(0) | - |
      グスタフ・テングレンについて
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        先日ご紹介した「元気な子うさぎ(The Lively Little Rabbit)」のイラストレーター、グスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)について ちょこっと。

        グスタフ・テングレンは1896年スウェーデンに生まれ、1920年にアメリカに移り住みました。
        スウェーデン時代からイラストレーター/画家として活動していましたが、大きな転機となったのがディズニーとの出会いです。1936年、世界初の長編カラーアニメ「白雪姫と七人の小人/1959年版(Snow White and the Seven Dwarfs)」の美術監督として、ウォルトディズニースタジオに迎え入れられました。

        この出会いはテングレン、ディズニー(スタジオ)双方にとって、またアニメや絵本の世界にとっても非常に大きな転機だったといえます。

        「白雪姫」そのものもアニメの歴史の中でエポックメイキングでもあったわけですが、これ以降、ディズニーアニメの質はデッサンの向上などからアート性を増し格段にグレードアップしました。また、ディズニースタジオでの仕事はテングレンにも大きな影響を与えたようで、彼の画風も大きく変わるのです。

        ちょこっと書くつもりが、長くなりそうなので次回に続きます。

        *ディズニーの「白雪姫」については、以前にも書いています。
        白雪姫と七人の小人/1959年版
        ディズニーの白雪姫とグリム童話


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        | Tote(トート) | 09:32 | comments(0) | - |
        Corinne Malvern の「クリスマスの前の晩」再入荷しています。
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          Corinne Malvern のイラストによる1979年発行のリトルゴールデンブック「クリスマスの前の晩(The Night Before Christmas)」が再入荷しました。

          クラシカルだけどスタイリッシュ、古き良きアメリカを思わせる画風のCorinne Malvern は1940年代から50年代にかけ活躍しました。リトルゴールデンブックのイメージ形成に大きな影響を与えたイラストレーターの1人だと Tote は考えています。
          たくさんのリトルゴールデンブックを手がけた印象がありますが、実際に描いたのは17冊でした。でも、そのほとんどがロングセラーなので、大きな存在感となっているのでしょうね。

          「クリスマスの前の晩」はアメリカでは長年にわたり読み継がれてきた定番のクリスマスのお話です。リトルゴールデンブックもこのタイトルはロングセラーとなっていますが、Corinne Malvern 版が発行されていたのは1980年代末までだったようです。

          この絵本については以前にも記事にしています。

          この絵本は売切れましたが、同じ内容の他の版が入荷しています。
          よろしければ、こちらをご覧ください。


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          | Tote(トート) | 09:27 | comments(0) | - |
          リチャード・スカリーについて
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            こんにちは、Tote です。
            ブッククーリエ店頭では「スカリー&ウィルキン」特集が始まっています。
            このブログでも特集中の絵本をご紹介していくつもりですが、その前に この2人の作家さんたちのプロフィールをちょっこし お話しておいた方がいいですよね〜。画風については、個々の絵本の紹介の中で触れていきます。

            ということで、まずはリチャード・スカリー(Richard McClure Scarry)について。
            リチャード・スカリーは1919年、アメリカのボストンに生まれました。
            ボストンミュージアムスクール オブ ファインアートを卒業後、兵役を経て1940年代末からリトルゴールデンブックに関わるようになりました。

            文章も得意だったスカリーが手がけたリトルゴールデンブックのタイトルは250以上。全部で1億冊以上の絵本がアメリカと世界中で出版されたといわれています。まさに、ミスター・リトルゴールデンブック。

            息子さんによると、スカリーが遺した全ての絵本のうち半分は知育絵本でしたが、知育や教育目的の本でもあっても楽しくゴキゲンになれるような絵本作りを心がけていたそうです。
            そういわれれば、スカリーの知育絵本ほど楽しくお勉強できる本はないですよね。

            1968年にスカリーはスタジオをスイスに移し、1994年に亡くなるまでこの地で過ごしました。

            スカリーの奥さんパトリシア(Patricia Murphy Scarry)さんは児童作家で、奥さんとのコンビによるリトルゴールデンブックも数多く出版されています。

            参考:Pace, Eric. "Richard Scarry, 74, Children's Book Authur and Illustrator, Dies," New York Times, May 3, 1994.


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            | Tote(トート) | 06:19 | comments(0) | - |
            もうちょっと、アリスのこと。
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              JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー

               

              先日、「不思議の国のアリス」についてちょこっと書きましたが、その続きです。

              アリスといえば、青いドレスに白いエプロンを着た金髪の女の子をイメージする人がほとんどではないでしょうか。

              このイメージが浸透したのはディズニーの功績といえます。

               

              ディズニー以前にも「不思議の国のアリス」は何度か映画化されていましたが、フルカラーの長編アニメとして(しかもミュージカル仕立て)映像化したのはディズニーが初めてでした。

              その映像が洗練かつ完成された世界だったからこそ、多くの人にイメージとして定着したのでしょう。

              ディズニーによるアリスの映像化については、メアリー・ブレア(Mary Blair)という女性ぬきには語れません。


              メアリー・ブレア1940年代から50年代にかけ、ディズニーアニメのコンセプトアートを手がけました。

              コンセプトアートとは映画やアニメ、デジタルゲームなどを開発するにあたってその最終製品の予想をヴィジュアル化したもののことです(言葉は似ていますが、コンセプチュアルアートとは全く別ものです。念のため)。

               

              コンセプトアートはそのプロジェクトに関わる全てのスタッフが目指す指標となるものなので、それ以下になることはあっても以上になることはないわけです。
              彼女が手がけたもので代表的なものは、このアリスの他に「わんわん物語り」、「シンデレラ」などがあります。

               

              少しクールな独特の色使いとメリハリのあるモチーフが彼女の特徴で女の子たちの ”カワイイ” を表現するのがとても上手。アリスの物語は彼女の表現手法にまさにぴったりのテーマだったのだと思います。
               

              それ以前はちっちゃな子向けのおとぎ話のイメージが強かったディズニー作品でしたが、メアリー・ブレアによって「少女」と呼ばれる世代の女の子たちを取り込めるようになったと言われています。

              メアリー・ブレアについてはここでは書ききれないので、興味を持たれた方はぜひ、検索してみてください。

              日本語でもかなりの情報をネットで収集できます。

              ディズニーのアリスは女性が手がけた女の子の成長物語だったのです。

              そして、この物語がディズニースタジオにも成長をもたらしていたのでした。


              優れた作品が生まれるときって、いろいろな人やモノ、コトが運命的に出会って生まれるべくして生まれるのかもしれません。



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              | Tote(トート) | 09:40 | - | - |

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